囲いは手作りの凸型湾曲の白いセラミックタイルで覆われている
Neri&Huのデザインコンセプトは、パリの歴史を物語る重層的な素材の遺産を称えることです。解体段階では、既存の敷地を丁寧に扱いました。数十年かけて積み重なった仕上げの層を剥ぎ取ることで、むき出しの素材の美しさが際立ちます。既存の要素一つ一つを綿密に調査し、あらゆる欠陥を直したいという衝動を抑え、それぞれの表面に刻まれた時の痕跡を尊重することが課題でした。内部では、古い石灰岩とレンガの壁、むき出しの鉄柱、そしてレンガの柱の一部が保存され、デザインに溶け込んでいます。
囲いは手作りの凸型湾曲の白いセラミックタイルで覆われている
ファサードには既存の鋼製Iビーム梁が用いられ、エントランス脇の古い石造モールディングの一部は露出したまま残されており、隣接する建物とシームレスに繋がっています。それぞれの断片はパリの歴史における様々な時代を象徴し、建築家たちが新たなタッチを加えるための美しくも堂々としたキャンバスとなっています。